小さな飲食店の問題解決

飲食店が生き残るために手を打つべき事項をご紹介します

お店の商品を毎日食べる

 私が初めて勤めた飲食店では、毎日僅かなお金を支払うことで、まかないを提供してくれました。無料じゃないのにまかないじゃないの?って言われるかもしれませんが、そこには触れないでくださいね。

 

 そのお店では厨房の従業員さんが交代でまかないを作るというルールになっていたようで、要するに余剰な食材を創意工夫して調理する、というような内容です。

 

 それはそれで調理技術の向上に一役買っているのでしょうが、私はちょっと待ってと言いたいです。と言うのは、お店のスタッフが自分のお店のメニューについて、知らないということがあってはならないからです。例え毎日朝から晩までお店に入っていたとしても、3食すべてをお店で食べる人は少ないと思います。

 

 小さな飲食店で厨房に入るのはあなた自身であることが多く、スタッフも多くはないでしょう。そのあなたが、自分で提供するお料理を定期的にチェックしないとなると、いったい誰が商品クオリティを点検するのでしょうか?

 

 オーナーさんが別にいるのでしたらそれでいいかもしれません。でもこちら側にチェックする人が他にいないのであれば、あなたご自身で計画的に点検すべきです。これには別の効果があって、自分で美味しいと思うものを自身をもって作るというお料理の基本を再確認できるのです。ルーチンワークになってくると、美味しいものを提供したいという気持ちすら薄れてきてしまいがちです。

 

 さて「計画的に点検する」と申し上げたのは、食材が余っているから今日はこれを食べよう、などといった場当たり的なものではなく、いつどの時間に何を食べる、ということを決めたチェックリストを作って点検項目に従って検食をしてくださいということです。

 

 人は好きなものを選んで食べる傾向がありますので、すべてのアイテムをチェックできないことが想定されます。それを未然に防ぐために計画的に点検します。

 

 検食とは、設計図通りのお料理なのかどうかを確かめることなのですが、そもそもメニューの規格はあなたが作ったものなので、設計図通りでなくてもそれはわざと変化したもの、「改良」にあたるかもしれません。ただし、お客は「味が変わった」と判断することがありますので、注意が必要です。

 

 それともう一つ、おかしな話になりますが、自分でお金を払って食べるというのも大切です。これは味を点検するというよりも、その商品が身銭を切って食べるだけの価値があるかどうかを考える機会になります。また自分がその価格相応の仕事をしているかどうかを見つめなおすきっかけにもなります。これは自信につながります。

 

 毎日食べる効果を実感してください。

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