サンクスカードで感謝の気持ちを伝えよう|小さな飲食店ならではの顧客囲い込み作戦の決定版とは?
飲食店のなかでも、特に居酒屋さんなどでは、サンクスカードという感謝の気持ちを伝えるカードを使い、コミュニケーションのツールとして活用している企業があります。
SNSでの「いいね!」に相当するようなイメージですが、コミュニケーションにおいては、現代でもアナログの方が気持ちがダイレクトに伝わるものです。
カードを贈る習慣は、男性より女性の方が圧倒的に多いことに関して、否定する人は少ないでしょうが、そういった習慣がない男性の方が、貰ったときの喜びが大きいと言われています。
また、男性は行動パターンが同じになりがちなので、 こうしたことで固定客化すると、将来的に売り上げ貢献度が高い存在になり得ます。
小さな飲食店は新規顧客を増やすことはもちろんですが、リピーターを増やしていかなければいつまでも土台が出来上がらず苦戦することになります。最初の1+1=2ですが、次の1+1+1=3となるか、1+1-1=1となるかが重要なのです。
そこで一度来てくれたお客様に好感を持ってもらい、何度も足を運んでもらう取り組みが重要になります。
付け加えますと、そもそもビジネスは、継続性・リピートしてもらうことが重要になります。
例えば、なぜクレジットカード会社や銀行が、水道、電気、携帯電話料金を自動引き落とし登録すると、キャッシュバックやポイント還元をするサービスに力を入れているのか考えたことがありますか?
おわかりですね。毎月決済する、つまりリピートが重要だということなんですね。
さらに、生命保険や自動車保険、携帯電話、銀行などで勤めている人たちが、外食の業界に比べてはるかに高給取りで休みが多いのはなぜでしょう?それは高学歴だからでしょうか??お金が循環する仕組みが確立されたビジネスなんですね。
飲食店もそうすればいいのです。
この記事では、サンクスカードの役割と効果について書いています。ただ渡せばいいというものではありません。このあとの文面から、意味をよく汲み取ったうえで実践していただければ、あなたのお店は販促費をかけずに確実に右肩上がりに成長します。
さて話を戻しますが、リピーターを増やすためには先に述べたように、お客様の期待を超える何かしらの感動がなければなりません。
あなたのお店にとって、それは味なのかもしれませんし、サービスなのかもしれません。もしかすると居心地の良さかもしれません。
でも、あなたが凡人でそこまで飛び抜けた何かを提供できないのであれば、このサンクスカードを送ることが簡単でおススメです。即効性も期待できます。
例えば予約してくれたお客様に
本日は数あるお店の中から当店を選んでいただきましてありがとうございます。私どものお料理やサービスはお気に召していただけましたでしょうか。何かお気付きの点がございましたら何なりとお申し付けくださいませ。またお目にかかることをスタッフ一同楽しみにお待ちしております(^^)/
のようなメッセージを手書きで書いて渡します。
普通の感性を持ったお客なら、好感を抱いてくれることでしょう。
サンクスカードはわざわざ用意しなくても、気持ちが伝わればメモ書きでもいいのです。
あなたが朝早く出勤するとき、まだ寝ている奥さんが「いってらっしゃい、今日も頑張ってね」とテーブルにメモがあれば嬉しく思いますよね。
人間というのはそういうものなのです。
また、サンクスカード以外にもすべてのお客様にありがとうを伝える方法があります。
私がお店で勤務していたとき、伝票の一番下にあるお会計欄の下に「今日はご来店ありがとうございます」と手書きしていました。
とても簡単ですが、そんなことをいているお店はほとんどお目にかかったことはありません。
お客様がお店を出るときに「ありがとうございます」というのは当たり前、それだけではお客様の期待を越えるサービスとは言えません。
外まで出て行って見送るだけでもかなり効果があります。
そして、このカードを手渡しすると、とても大きな力を発揮します。
特に年配の方は捨てずにいつまでも大切に持っていてくれるものですよ。それを、次回来店時に言われると、こちらも嬉しくなってしまう、商売人冥利に尽きる瞬間です。
いつの時代も人と人との温かい心の結びつきに愛を感じ、幸せを感じるのです。家族や恋人、ボランティアだけではないのです。
ちょっとした気持ちを綴った贈ったサンクスカードで、お客様はあなたのお店にまた来てくれる、いえ、あなたに会いに来てくれるのです。
この記事は、2017年2月8日に掲載したものを加筆して再掲載しました。