クレジットカード決済について
小さな飲食店にとって、クレジットカード決済を導入をするメリットはあまりないと思います。1件の決済で数%の手数料が引かれるわけですから、計画した売上に影響が出てきます。言い換えれば販促費を支払って売上を作るようなものです。
この数年で電子マネーやクレジットカード決済が物凄い勢いで増えている実態があり、消費者はポイント還元に大きな魅力を感じています。
私自身もこの3年くらいで現金を使うことがほとんどなくなりました。自販機ですら電子マネーが使えるくらいの便利な世の中です。
ソウルや台北などでもTマネーや悠々カードといった交通系ICカードでコンビニで決済できますが、この分野では日本のほうがはるかに進んでいるというのが実感です。
今やPOSレジもドロアだけ販売して画面はタブレット端末のアプリ、クレジットカードもスマホで決済できるハードがあります。ですから、ハード面での導入コストは以前に比べて格安になりました。
だからあなたのお店もさっそく導入しますか?
いや、私はちょっと待ってくださいと言いたいです。
そもそも小さな飲食店でクレジットカード決済が出来るなんて、お客様は思っていません。また例え期待していたとしても、クレジットカードで決済できないのであれば来店をやめる、なんて人はまだまだごく少数派なのです。お店にとって必ずしも有利に働くとは言えないサービスは、時代を先取りしなくてもいいのです。
小さな意見に耳を傾けるのは確かに大切なのですが、あなたのお店のステージと現在の状況を客観的に見つめて、あなたのお店にお客様が求めている本当のことはいったい何なのだろうと考えてみましょう。クレジット決済もその一つだと私は思うのです。
このブログは、小さな飲食店の問題解決と謳っています。その問題解決とは、客数を伸ばして売上の改善を図ることが一番の目的です。しかし、客数が伸びても利益改善できないような取り組みはお勧めしません。根底にあるのは
- 毎日多くのお客様の裾野を増やす努力を惜しまず
- 増やしたお客様に予想以上の感動を与え
- 必ず何度も来てもらうリピーターになっていただいて、かつ
- 多くの知人友人におススメして連れてきてもらう。
そのような、お客様の連鎖を起こすようなご商売を推奨しています。ここには利益を著しく圧迫する要素はありません。かけるべきコストは最小限に、サービスは最大限に、というのがポイントの1つになってきます。
身の丈にあった、できるサービスを優先して提供すべきなのです。