小さな飲食店の問題解決

飲食店が生き残るために手を打つべき事項をご紹介します

【古民家風居抜き店舗】入居してわかる不具合連発

 業務用の冷蔵庫やエアコン、シンクなど水回り、フライヤー,、寒冷地であれば石油ストーブなど居抜きの店舗から譲り受けるものは現状での引き渡しになります。

 

 物件を見せてもらう際にこれらをチェックしますが、可能であれば内装、外装、備品は別々の機会に分けてチェックすることをお勧めします。なぜなら、1日のある時間ですべてをチェックしようとすると、目線が内装ばかりにいってしまい、外装がその次、備品の点検の優先度がかなり低くなってしまいします。内装や外装が気に入ってその物件を観察すると、どうしても「良好」という色眼鏡で全体を見てしまいがちです。それを防ぐためにも、①内装②外装③備品は別の日程に分けて、それぞれを点検する目的で訪れたほうがいいと思います。

 

 なぜ、こういう提案をするかと言いますと、備品はかなりの確率で故障するという傾向があるからです。常識的に考えて、経営上で厳しい状況が続くなか、備品に設備投資するということは考えずらいわけで、だとすると現状の備品はそれなりに使い込んだものだと想像できます。要するに寿命がかなり近づいているということです。

 

 特に業務用の冷蔵庫はよく故障します。使用する環境や使い方も過酷なので当然です。しかし買い替えに10万円前後がかかるため、小さな飲食店においては致命傷になりかねません。だから、最初からあまりアテにしないほうがいいでしょう。

 

 またエアコンやストーブは、お客様の快適性を著しく損なうことから適度な温湿度を保つのは必須です。故障のリスクがないかどうか、整備の状況をよく確認しましょう。

 

 今どき、ラーメン屋なんだから寒くてもジャンバー着て食べてさっさと帰ればいい、なんて屋台みたいな商売は通じません。でもまだたまにいるんだなあ…こういう店主さんって。

 

 排水設備も注意が必要です。私はかなり苦労したことがあります。

 

 このお店は路面店でしたので大家さんがいますが、あくまでも建物だけの契約。付帯設備については(大家さんが)責任を負わない契約でした。

 

 もとは、古民家を改装した喫茶店だったため、調理場から大量の排水を流すことを想定しておらず、開店前に簡易的なグリストラップは設置しましたが、すぐに詰まって溢れました。営業中にキッチンの床が汚水で水浸しでとても不衛生な状況になったことが数回ありました。これも予想外のトラブルで大きな出費になりました。

 

 雨漏りも注意が必要です。ある雨の日に天井からポタポタと雨漏りが。次第にザーザーと漏れてきて店内がびしょ濡れに。お客様には席を移ってもらい、ランチタイム終了後に閉店したこともあります。

 

 理由は隣の公園の樹木の枯れ葉が屋根にたまり、雨水が排水溝に流れずに屋根裏に侵入したからでした。

 

 そのせいで分電盤に伝ってショートして停電にもなりました。

 

 さすがに大家さんと交渉して、何とか大家さんの保険で適応されましたが、簡単ではなかったです。

 

 ちなみに、空調に関するランニングコストが通常よりかなりかかる、これも痛手です。

 

 燃費が悪いけれど大好きなアメリカの旧車に乗ることを選ぶか、堅実にハイブリットカーを選ぶか、基本的に物件も考え方は一緒なのです。

 

 古民家風の物件は人気があり、カフェなどに流用されますが、実はかなり注意が必要だということが少しだけ伝わったでしょうか。

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