小さな飲食店の問題解決

飲食店が生き残るために手を打つべき事項をご紹介します

ワンコインは諸刃の剣

 今日はワンコインについて話します。筆者はワンコインをはじめ、半額セールなどで失敗した経験があるため、小さな飲食店に対しては、後にも先にも安売りを推奨する話はしませんのでそのつもりで読んでください。

客数や売上低迷は誰でも経験する

 お店をオープンしてからまだ軌道に乗る前や、軌道に乗っているけれど低迷期に突入している時は、お客さんから無視されているかのようで不安な気持ちになってしまうものです。これが、商業施設のインストアであれば施設全体の入館客数の推移と比較できますし、チェーン店であればチェーン全体の売上推移との比較ができるので、低迷の理由がわかりやすいものです。低迷の原因が商業施設やチェーン全体の不振と深く関係しているため、成績がパラレルであれば気持ち的に安心できたり、外的要因のせいにできたりします。ただし、これはあくまでもメンタル面での安心であって、根本的な解決はむしろ難しくなります。商業施設全体の入館客数が右肩下がりなら、あなたがいくら頑張っても潮流に逆らえないからです。チェーン全体が不振なら、本部が抜本的な対策を打てない限り、どこまでも落ち続けて縮小していきます。

 

 いっぽう小さな飲食店においては、不振の原因を特定することが難しいものです。以前お話ししたと思いますが、不振の原因というのは一つに特定されるのではなく、あらゆる要因が複雑に絡んでいるのです。だから、あれこれ悩んでしまいます。

 

不振の原因をモテない原因に例えて考える

 

 異性にモテないと悩んだり、適齢期を過ぎても結婚できないと悩んでいる人って世の中に数多くいますよね。当の本人にとっては深刻な悩みで、外見を気にして容姿に関することにお金を投じてみたり、出会いの場に積極的に参加してみたりします。ところがなかなか成果が出ずに、開き直って自分らしく振舞っていると、突然のようにあなたに魅力を感じた人が現れたりします。何度も離婚していても、またすぐに再婚できる人っていますよね。そういう人ってたいてい自分らしさに魅力があるんですよね。

 

 これはあくまでもたとえ話ですが、ここで私が言いたいことは、あなたのお店が余計なことをせずに、来る日も来る日もやるべきことさえしっかりやっていれば、時間はかかっても必ずお客さんは集まってくるものです。それを信じられなくて、あれこれ迷ってブレていくから上手くいかないんです。

 

あれこれ悩んだ時にやってはいけないこと

 これがタイトルにあるワンコインメニューです。私たちはお客が来ない原因をついつい価格のせいにしてしまいがちです。某企業の創業者の方は、お客にとってメリットがあるのは価格だけではないが、価格こそが最もわかりやすい尺度だと言っています。私もその意見には賛成です。ただし小さな飲食店においては、価格を下げる行為は自殺行為に限りなく近いということです。価格競争ができるのは、購買や生産効率などにおいてスケールメリットのある大手企業であって、小さな飲食店にはやり方はマネが出来ても、その中身はマネ出来ないのです。

 

 ワンコインメニューは飲食店における安売りの代名詞で、お客さんにもストレートに伝わる売り方です。ですから、PRさえしっかりすれば即効性もあってすぐに客数が増えていきます。ところが売上は伸びていきません。ピークタイムが忙しくなって、仕込みも増えて、全体的なオペレーションが増えているのに、売上は横ばいで儲けが出ない状態に突入します。こうなると、お客さんはあなたのお店の価値を、ワンコインでしか評価しなくなり、サービスをやめれば一気に低迷して本当に回復が困難になります。

 

 雑誌やフリーペーパー、中にはワンコインパスポートなどといった広告媒体もあります。これらに掲載すると間違いなくお客は増えますが、これで一番得をするのは誰だと思いますか?

 

 お店からお金を貰って広告を掲載して、消費者からお金を貰って広告媒体を売っている広告業者がダブルで儲かって最も得をしているのは自明です。

 

 お金を払って広告媒体を購入し、おなたのお店から割引で食べている消費者がその次です。

 

 では一番損をしているのはいったい誰でしょうか?

 

 広告業者へお金を払って掲載してもらい、収支トントンで食事を提供している小さな飲食店が一番損をしている仕組みなのです。

 

 ワンコインは諸刃の剣どころか、もはや割腹自殺、万歳突撃に近いのです。ですから、自分の安売りは決していけません。時は必ず味方します。コツコツあせらず自分らしくお店を運営しましょう。自分を信じて、お客さんを信じて頑張ってみましょう。あなたならきっと大丈夫です。

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