小さな飲食店の問題解決

飲食店が生き残るために手を打つべき事項をご紹介します

あなたが飲食店に固執する理由は?

 こういうお話は定期的に何度かしていこうと思います。うまくいっている人はスルーしていただいて結構です。

 

 タイトルを見てちょっとだけドキッとした人は、おそらく毎日がかなり変化のないルーチンワークになっているのではないかと思います。

 

 固執とはどちらかと言えばネガティブな印象を与える言葉ですが、性格的には

・(仕事に対して)とてもまじめである

・完璧主義で最後までやり通さなければ納得できない

・責任感がとても強く、周囲への優しさや配慮する気持ちも強い

といった共通点があります。

 

 このサイトでは小さな飲食店の問題解決をQSCMAに分けて進め、主に客数を増やしてポイントをお話ししているのですが、こういうあなた自身のメンタルについて考えていく機会も設けます。

 

 企業ではメンタルヘルスについて、専門的な教育を受けた方が勤務してカウンセリングをしたり、社外の機関から配られるアンケート形式の書面でストレスチェックを行ったりしています。

 

 小さな飲食店では、特に自営であればそのような客観的なカウンセリングを受ける機会はめったにないでしょう。

 

 ですから、もしかするとこれを読んでいるあなたも、実は精神的に困憊していることに気付かずに毎日真剣に仕事をしているのかもしれません。それも朝から夜遅くまで。

 

 家に帰ったらシャワーを浴びて1時間以内に就寝。そして朝が来てまた出かける。この繰り返し。

 

 小さな飲食店はスタッフも自分ひとりか少人数な場合が多く、たいていはあなたが責任者として自分の思い通りにできるコミュニティであるため、人間関係に起因するストレスは他の職種に比べてはるかに低いと言えます。

 

 いろんなお客様や業者さんとも毎日接することにより、社会的に孤立する場面がないため、うつ病などを患うことも極めて稀でしょう。

 

 ところが、

売上以外は他人に指図されずに自分の思い通りに出来ること。

・職場の人間関係に悩まされることがほとんどないこと。

というのがクセ者で、ある意味では居心地がいいわけです。

 

 でも売上は思い通りにいかず、経費はシビアにコントロールしなければ暮らしていけなくなるという緊張感があります。

 

 本来あなたは飲食店に固執しているのは、食を通じて直接お客様の笑顔に触れられるこの仕事が好きだからではありませんか?

 

 なかには一発当ててお金持ちになりたい、独立して自分の世界を創りたい。といってチャレンジしている人だっているでしょう。

 

 でも、あなたがいまそこで朝から晩までがむしゃらに仕事をする動機は、本来描いたビジョンに向かうための周回軌道から外れていないでしょうか?

 

 今回私がお話ししたかったことは、あなたが描いていた当初の目標をいま一度見つめなおし、数か月もしくは数年運営したきたなかで、今でも目標を達成したいと心から願っているかを問うてみましょうということです。

 

 YESならぜひ頑張ってください。

 

 NOかもしれないな…と少しでも思ったのであれば、燃え尽きてしまう前に別の行動を起こすべきです。

 

 

 ある政治家の方が街頭演説について、だれも聞いていないようでも誰か1人は必ず私の話を聞いている、とおっしゃっていました。

 

 あなたのお店にも、ファンが必ず1人以上います。

 

 もちろん1番のファンはあなた自身のはずです。

 

 あなたがお店をやめるという選択肢をもし選んだとしたら、そういうお客様のために出来ること…他の人にバトンタッチをしてあなたが創り上げてきたお店を譲り、描いていたビジョンを実現してもらうことだってできるのです。そういう選択もありなのです。

 

 資金が尽きていきなり店舗を閉じてしまうのではなく、そういった勇気ある撤退もお店にとっては前進し続けることになる、ということをどうか心の片隅に置いてみてください。

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