お料理の写真を上手に撮るコツ
前回のホームページ作成の話題の続きになります。
では、メニュー写真を美味しそうに撮るにはどうしたら良いでしょうか。
カメラは一眼レフにF値の低い単焦点レンズがあるといいでしょうが、これを読んでいる方はカメラに詳しい方ではないと思いますので、シロウトでも上手く撮れるポイントをお教えします。
まずコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)を用意します。スマホのカメラでもOKだと思いますが、明るさの設定などができることを前提とします。
次にお料理を撮影するときにポイントとなることが4つあります。
①光は真横90°より逆光で当てる。
これは、実際に撮影してみた結果を見るとよくわかります。プロの撮影に何度か立ち合いましたが、基本は同じです。
光源が太陽光の場合、お店の中の窓際で撮影することになると思います。その場合、開店前のように日差しが強い午前より、アイドルタイムの午後3時くらいのほうが自然な感じに仕上がります。午前なら曇りの日のほうがいいでしょう。
また、窓にトレーシングペーパーを貼って、光をやわらかくします。トレーシングペーパーは100円ショップでA4サイズを購入できます。何枚かセロテープでつなぎ合わせて使用します。
ちなみに逆光でお料理を撮影すると、手前に影ができます。これを防ぐためにはレフ板を用意します。レフ板とは正面からの光を反射させるもので、この場合だと正面からの太陽光を反射させて手前からお料理を照らすイメージです。これによりお料理の手前側の影が消えます。特に高さがあるお料理や、深いお皿、トレーに乗せる場合などはレフ板があったほうがいいです。
レフ板も白系の板なら発砲スチロールなどでもOKです。
ただし、1人で撮影する場合はレフ板とカメラを同時に持って撮影するのが困難だと思いますので、三脚などに固定してセルフタイマーで撮影するのがよいでしょう。
②お料理に対して、斜め45度くらいから撮影する。
これもたくさん撮影してみるとわかります。ちょうど目線に近いというのが理由だと思います。ただし、単品ではなく複数のお皿で成り立つようなセットメニューや定食などはより低い角度から撮影して奥行を出すか、真上から撮影します。
いずれにしても、お料理の全てを画面いっぱいに入れようとするのではなく、メインとなる部分を切り取って撮影する「構図」がポイントになります。
例を挙げるならば、とんかつとポテトサラダ、キャベツの千切りが乗ったメインのお皿と、ごはん、お味噌汁、お漬物の小鉢ならば、ごはんやお味噌汁は背景としてわかるくらいに写っていればよく、とんかつがジューシーかつボリュームあるように見えるような構図にします。
③内臓のストロボ(フラッシュ撮影)は使用しない
これも基本的なことですが、内臓のストロボは使用しません。
④お料理に近づくより、遠くからズームを使用したほうがよい。
ここではカメラの使い方を説明するわけではないので、撮影するときに覚えておいてください。このほうが上手く撮れます。
だいたい、この4点をおさえていれば美味しいお料理の写真が撮れます。
さらに付け加えるならば、カメラの機能にある「ホワイトバランス」はお昼の室内なら「曇り」設定、露出補正は「+0.7」くらいのプラス方向にしたほうがいいです。
湯気が出てアツアツな感じを出す、お箸で麺を持って撮影するといった動きを求めることも可能ですが、そこまで凝ると自己満足の世界になりますし、時間がいくらあっても足りなくなります。
たくさん撮って、パソコンの画面を見ながら何回か練習すると、コツが掴めてきます。諦めずに頑張ってみましょう。